STEP1 睡眠や不眠について知る

睡眠障害の原因

不眠をはじめとする睡眠障害を引き起こす原因は、人によって様々です。似たような症状でも原因によって、治療や対処法が全く変わってきます。「最近よく眠れない」「寝てるのにスッキリしない」などと感じたら、睡眠障害改善のStep1として、まずはその根本的な原因が何なのかを知ることから始めましょう。

代表的な不眠の症状

「最近よく眠れない」「寝てるのにスッキリしない」と感じていても、自分の睡眠状態がわからない方はよくいます。
代表的な不眠の症状にどういうものがあるのかを知りましょう。

<代表的な不眠の症状>

入眠障害
寝つきが悪く、30分以上経っても眠れない。
中途覚醒
途中で目が覚めて、なかなか寝付けない。
早朝覚醒
朝早く目が覚めてしまう。
熟眠感欠如
ぐっすり眠った気がしない。

これら4つの症状は、組み合わさって起こることもあります。

睡眠障害の主な原因

睡眠障害の原因は人によって様々です。原因によって生活習慣を見直すだけで大丈夫な場合や、医師による治療が必要になる場合もあるなど、対処法も変わってきます。ここでは睡眠障害を引き起こす主な原因をご紹介します。

1心理的原因

何らかのストレスに関連して起こる不眠。
例)家族や親友の死、仕事上の問題など。

特に眠れなくなった前後の出来事を、詳しく検討することで、明らかになってくることがあります。

2身体的原因

身体の病気や症状が原因で起こる不眠。
例)外傷関節リウマチなどの痛みを伴う疾患。湿疹蕁麻疹などの痒みを伴う疾患。 喘息発作頻尿花粉症など。

身体的な病気や症状を治療することで、改善されることがあります。

3精神医学的原因

精神や神経の病には、不眠を伴うことが少なくありません。なかでも不眠になりやすいのは、不安と抑うつです。
憂うつな気分が続いたり、これまで楽しかったことが楽しめなかったりするのは、うつ病かもしれません。それが原因で眠れなくなったりします。慢性的な不眠症では、3分の1から半数は、何かしらの精神医学的な疾患を持っているとも言われています。落ち込んだり憂うつな気分が続く時は注意が必要です。

専門医師に相談して適切な治療が必要な場合があります。

4薬理学的原因

服用している薬や、アルコール、カフェイン、ニコチンなどが原因で起こる不眠があります。
代表的な薬には、抗がん剤、自律神経・中枢神経に働く薬、ステロイドなどがあります。

服用しているお薬、飲酒、喫煙、カフェイン摂取の習慣がないかを確認することが大切です。
ドリンク剤には意外とカフェインが多く含まれているので注意が必要です。

5生理学的原因

睡眠を妨げる環境による不眠があります。
海外旅行や出張による時差ボケや、受験勉強や職場の勤務シフトなどによる生活リズムの昼夜逆転など、ライフスタイルが大きく変わると、眠ろうとする機能が低下し、眠る機会が妨げられることがあります。

先ずは少しでも眠りやすい住環境、例えば就寝前には照明を落とし、起床時には上げるなど、光のコントロールを考えたり、心と体がリラックスできるよう工夫してみましょう。

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