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Good Sleep Talk
健康的な美と眠り
●うちやま・まこと
1954年神奈川県生まれ。1980年,東北大学医学部卒業。2000年より国立精神・神経センター精神保健研究所精神生理部部長。専門は精神神経学,時間生物学。
- 趣味:ピアノを弾くこと
- 将来の夢:人間の夢について知ること
- 読者の方々へ一言:睡眠で困っている人のお役に立てればと思っています。
高島─変な質問ですけど,人間はやっぱり,絶対に眠らなければならないでしょう?
それで,不眠症の人でもいつかは必ず眠くなったりするものなんですか?
内山─例えば,喉が詰まって眠れないとか,足がピクピクして眠れないなどの特別な不眠症の場合は専門的な治療が必要ですが(→「睡眠障害対処12 の指針」9),
精神的な要因による一般的な不眠症の人によくよく聞いてみますと,結局2日に1日は,どうにか6時間程度眠れていることが多いんです。ですから,精神的に悩んではいるけれども,体の方ではどこかで借金を返しているんです。
高島─なるほど。だから,「寝なきゃいけない」と考え過ぎるといけないんですね。
内山─そう,むしろその時間をリラックスして過ごし,眠くなったら眠ればいい,くらいの構えでいいんですよ。とにかく,眠りに対して神経質になり過ぎないということです(→「睡眠障害対処12 の指針」2)。
それから,寝るために音楽を聴いたりして精神をリラックスさせることも非常に有効ですね。
医学もここまで進歩してきますと,病気の種類に人を当てはめるのではなく,人それぞれにいろんな状態や症状があり,そのことを正確に知ることの方が重要になってくるわけです。ですから,睡眠に関しても,自分はどれくらいの長さを眠るのが最も適しているのかとか,どんなことが自分を最もリラックスさせるかということなど,自分について知っておくということが大事だと思いますね。
高島─そうなると,ストレスはやっぱり大敵ですよね。
内山─しかし,社会に生きている以上ストレスのない生活というのはあり得ませんし,ストレスのない生活というのはつまらないですしね。
高島─そうですよね! 喜びも怒りもない人生はつまらないですよ。
内山─70年前の医学書を見ると,「人間は進化したら,薬を飲むことで1日2-3時間の睡眠だけで楽しく暮らせるようになるであろう」というようなことが,真面目に書いてあったりするんです。そのように,眠りに対する考え方は時代ごとに変わってきて,現代はといいますと,眠ることの重要性がこれほど注目されている時代は過去にないと言ってもいいくらいなんです。ですから,私たちの研究によって,睡眠に関する正しい知識を皆さんに知っていただくことで,そのような悩みが少しでも減れば嬉しいですね。















