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Good Sleep Talk
自分の心と向き合って快適な眠りを
清水─好きなお仕事と向き合いながら,自律神経の症状と5-6年もの長い間うまく折り合いをつけてこられた後に,高木さんは1998年に栃木県の那須高原へ移住されたわけですが,そのきっかけ,あるいはそのときにお考えになられたことなどをお聞かせいただけますでしょうか?
高木─5-6年間そのような状況で過ごしたわけですが,やはり不自然な生活だなという気持ちが強くなっていきました。病気を抱えながら仕事を続けることについての疑問も出てきましたし……。そこで思い出したのが,かつて私が幼い頃に両親に連れられて母の田舎である長野の自然の中でよく遊んだときの楽しさなんです。それで,本当に元気な自分というのはそちらの方ではないかという本能的な思いがどんどん強くなってきました。
それから,女優という仕事に飽きてきたというのは言い過ぎですが,例えば台本に書かれてある台詞を言うことに対して徐々に抵抗が出てくるようになっていたんですね。「私だったらこういうふうには言わないなぁ」と思ったりとか,やはり人間的にも大人になってきますから。そういう人生の節目のようなものがスーッと到来したような感じがしました。ですから,那須への移住についても,「あっ,もしかしたら今動いた方が楽になるかもしれない」と思って,決心することができたんです。
清水─なるほど,おっしゃることは非常によく分かります。自律神経が動きを見せるときというのは,何かを教えてくれているときが多いんです。つまり,何らかの転機なんです。そのことに気づいて,前向きに受け止めることができれば,本当に素晴らしいですね。そこで,那須へ移住してどんな生活を送ろうとお考えになられたんですか。
高木─それまでの仕事漬けだった生活の「漬け」の部分をやめて,仕事の量を自分できちんと制限しようと考えました。例えば,トーク番組やバラエティ番組の仕事は収録時間が短くて済みますので,頑張れば1日に何本も仕事ができたりするんです。でも,それを1日1本以内として,2本以上はやらないと決めました。それから,テレビの仕事は週の半分に限って,あとは家で農作業をしたり,自然の中で遊んだりというように,具体的な数字で生活を組み立てることにしたんですよ。
結局,自分が幸せでなければ人を幸せにすることもできないだろうし,仕事の「量」ではなく「質」を上げるためには,自分の生活の質や健康の質が良くないと絶対に無理だと考えたんです。それから,人間的にもともと「切り替える」ことが器用にできる方かもしれませんね。実は両親も同じようなタイプで,移住の話を相談したときもすぐに「OK」と,それまでの考え方を切り替えてくれたことも大きかったです。
清水─演技中心のお仕事から,いわゆるトーク中心のお仕事にシフトしてみていかがでしたか。
高木─私は自然が好きですので,例えば環境問題などに関心が高い方だと思うんですが,そのようなことを少しでも話せる仕事をしたときに,以前のように「これは。少し違うのではないか」と思いながら稼いだ1,000万円と,「私がやりたかったのはこれだ」と思いながら稼いだ10万円だと,やはり後者の10万円の方がずっと自分自身を幸せにしてくれるなと実感しましたね。















