Good Sleep Talk

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自分の心と向き合って快適な眠りを

睡眠薬をうまく使って、眠ろうとすると気合が入るクセを直すわけです

清水徹男先生

●しみず・てつお

1952年東京都生まれ,大阪育ち。1977年大阪大学医学部卒業。1997年より秋田大学医学部精神科学教授(現職)。

  • 専門研究分野:精神生理学,異常睡眠の病態生理,症状精神病
  • 趣味:趣味といえるものではないが,料理を作ったり,おいしいものを 食べたり,庭をいじることが好きです。
  • 読者の方々へ一言:たかが睡眠,されど睡眠,眠れない,眠くて困るなど,睡眠に関するお悩みで困ったときには日本睡眠学会のホームページ(http://www.jssr.jp)をご覧下さい。

清水─ここまで伺ってきましたところでは,高木さんは非常に多忙な時期の睡眠不足と,那須へ移られてからの豊かな睡眠生活,この両方を経験しておられることになるわけですが,高木さんは,不眠症についてどのようなイメージをお持ちですか。

高木─そうですね,夜間の不眠自体も非常に辛いことと思いますが,その結果,仕事に集中しなければならない日中などに睡魔が襲ってきて支障をきたすこともあるわけですよね。それも非常に辛いことと思います。

清水─そうなんです。ところが,不眠症の方は睡眠不足なのに昼寝ができないわけですね。身体はもちろんとても疲れているわけですが,いざ横になって「眠ろう」と意識するとかえって目が冴えてくるんです。眠りたいあまりに努力して気合を入れて眠ろうとなさるわけですが,気合を入れると目が覚めてくる。その悪循環なんですね→「睡眠障害対処12 の指針」3)。

それが繰り返されるうちに,「床に入ると眠れない」という学習がなされてしまう。これが不眠症の特徴です。
それから,精神的ストレスを抱えておられる方が不眠症に陥りやすい傾向が強いので,例えば昼間から「今晩眠れなかったらどうしよう」というように考えてしまうわけです。

高木─そこで「眠れなくても,まあいいか」と考えることができればいいわけですね。

清水─そうなんです。高木さんはまさにそのようにして症状と向き合って来られたわけですが,やはり実際には,ほとんどの方はそうはいかないですね。そこで,現在では睡眠薬を使った治療法が広く用いられています。
やはり,睡眠薬と聞くとあまり良いイメージをお持ちでない方が多いと思います。それもそのはず,昔の睡眠薬というのは,要するに麻酔薬だったわけですね。飲むとクセになる,大量に飲んだら死んでしまう……実際にそうだったわけです。

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