
冬から春にかけて、「眠い」「起きづらい」と感じやすくなるのは、睡眠・覚醒リズムが季節の影響を受けるためです。
日本人を対象とした複数の大規模研究で、冬季は夏に比べて起床時刻が遅く、睡眠時間が長くなることが示されています1,2)(図)。
季節による起床時刻と睡眠時間2)
日本人68,604人の生活データ(体の動きから推定した睡眠データ)1年分を用いて、月ごとの睡眠時間と起床時刻の変化を分析
(一般化線形モデル+Bonferroni補正:*p<0.01:7月との有意差、エラーバーは標準誤差)
Li L et al. Front Digit Health. 2021: 3: 677043 Fig. 3A, Cを翻訳 © Li L et al 2021. CC BY 4.0
注)一般向けのため、原著にあった正弦曲線(季節の波形)は本図から省略
(一般化線形モデル+Bonferroni補正:*p<0.01:7月との有意差、エラーバーは標準誤差)
Li L et al. Front Digit Health. 2021: 3: 677043 Fig. 3A, Cを翻訳 © Li L et al 2021. CC BY 4.0
注)一般向けのため、原著にあった正弦曲線(季節の波形)は本図から省略
こうした冬季の遅い起床時刻や延長睡眠は、日の出が遅く朝に浴びる光量が減ること、日照時間の短さが関係すると考えられています1,2)。
さらに冬は寒さにより日中の活動量も低下しやすいため、覚醒を支える刺激が弱まり、朝の眠気や日中のだるさが強くなりがちです。
夜型化が進んだ現代社会であってもなお、季節による日照時間や朝の光量の違いは、私たちに影響を与えています2)。
対策としては、朝にしっかり光を浴びることが効果的です3)。
さらに、昼間に軽いウォーキングなどで活動を増やすことが、眠気の軽減には役立つとされています4)。
そのうえで、毎日同じ時刻に起床するなど生活リズムを整えることも、日中の眠気を和らげる助けになります。
- 1)
- Suzuki M et al. PLoS One. 2019: 14(4): e0215345
- 2)
- Li L et al. Front Digit Health. 2021: 3: 677043
- 3)
- Czeisler CA et al. Science. 1986: 233(4764): 667-71
- 4)
- Kredlow MA et al. J Behav Med. 2015: 38(3): 427-49
- 【参考】
- 日本睡眠学会 編. 睡眠学 第2版. 朝倉書店 2020 p. 190-3
厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」p. 9, 26














