
妊婦や更年期女性の睡眠障害の代表的なものに、睡眠時無呼吸症候群とレストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)があります。
男性もこれらの睡眠障害の頻度は高いですが、女性と男性では、発症時期や原因、特徴的症状が異なることがあります(表)。
睡眠障害における男女差
日本睡眠学会 編. 睡眠学 第2版. 朝倉書店 2020 p. 374-6、643-6
Eichling PS and Sahni J. J Clin Sleep Med. 2005: 1(3): 291-300
Berger K et al. Arch Intern Med. 2004: 164(2): 196-202 を参考に作成
睡眠時無呼吸症候群は、閉経後の女性に急増しますが、一般に睡眠時無呼吸症候群の特徴として知られている肥満や大きないびきなどの症状が女性にはあらわれにくいことが、見落としにつながっているという指摘もあります1, 2)。
- *睡眠時無呼吸症候群については、「ドクターからのメッセージ 第12回、第13回」も参照してください。
また、むずむず脚症候群は、妊婦や中年期以降は男性より女性に多くみられる睡眠障害です。
その主な原因のひとつに鉄不足が挙げられます1, 3)。
- *むずむず脚症候群については、「ドクターからのメッセージ 第14回」や「眠りたいむ vol.9」も参照してください。
- 1)
- 日本睡眠学会 編. 睡眠学 第2版. 朝倉書店 2020 p. 374-6、643-6
- 2)
- Eichling PS and Sahni J. J Clin Sleep Med. 2005: 1(3): 291-300
- 3)
- Berger K et al. Arch Intern Med. 2004: 164(2): 196-202