睡眠トピックス

ヤマネ先生の眠れる森の診療所 森の動物たちは様々な眠りの悩みを抱えています。眠りのエキスパートである頼れるヤマネ先生がそんな動物たち悩みにお答えします。

監修:滋賀医科大学 名誉教授
山田尚登先生

「森のオオカミさんの悩み」編~睡眠障害の対処②アルコールによる不眠~

睡眠障害の対処②アルコールによる不眠
森のオオカミさんは最近朝早く目が覚めて困っています。どうやら夜寝る前にお酒を飲んでいるようです。
そんなオオカミさんにヤマネ先生は寝る前にアルコール摂取をする問題点と不眠の関係について分かりやすく教えてくれます。
スイミン障害対処の12の指針

ヤマネ先生「私は、冬の間ずっと眠り続けることができます。つまり、眠ることにかけてはエキスパート!
森の動物たちの睡眠の相談相手になっています。」

ヤマネ先生「おやおや?今日も誰か相談に来たようですよ。」

「森のオオカミさんの悩み」編
~睡眠障害の対処②アルコールによる不眠~

ヤマネ先生「どうされましたか?」

オオカミさん「最近、朝早く目が覚めて困っているんです。」

ヤマネ先生「何かこれまでと変わったことはありますか?」

オオカミさん「今までは夜、寝る前にお酒を飲むとよく眠れていたんですが…だんだん朝早く目が覚めるようになってきたんですよ。」

ヤマネ先生「わかりました!寝る前のお酒が原因です!!」

<睡眠障害の対処②アルコールによる不眠>

  • アルコールは睡眠導入には効果がありますが、逆に睡眠を浅くし、利尿作用もあることから、中途覚醒や早朝覚醒の原因となり、睡眠障害を引き起こします。
  • また、アルコールは容易に耐性を形成し、同じ量では入眠できなくなり、次第に摂取量が多くなります。
  • 長期化すると、肝障害、アルコール依存症などの危険があります。

オオカミさん「『睡眠薬より寝酒の方が安全』は、誤った知識だったんですか?」

ヤマネ先生「現在、広く使われている睡眠薬は、アルコールのように睡眠後半での睡眠障害を起こしません。」

ヤマネ先生「それに肝障害も少なくはるかに安全です。」

オオカミさん「わかりました。寝酒はしないようにします。でも、すぐに止められるか自信がありません…。」

ヤマネ先生「もう一度、飲酒の時間も含めて、生活習慣を見直すことから始めましょう。いろいろ試してみても、よく眠れないときは、睡眠薬の服用も考えましょう。」

オオカミさん「はい、わかりました!」

ヤマネ先生「あと、この『睡眠障害対処の12の指針』をぜひ、読んでみてください。きっと、役に立つはずですよ。」

オオカミさん「ヤマネ先生、ありがとうございます!」

「森のオオカミさんの悩み」編 おしまい

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