監修:日本大学医学部 客員教授・東京足立病院 院長 内山 真 先生
睡眠呼吸障害とは
睡眠中に異常な呼吸を示す病態の総称です。
有病率は一般人口の1%以上で、特に中年期に多く30~60歳の男性で4%、女性では2%前後と言われています。
代表的な疾患は睡眠時無呼吸症候群であり、夜間睡眠中に何度も呼吸が止まります。
その診断基準としては1時間あたり5回以上の無呼吸もしくは低呼吸(呼吸量が正常呼吸の2分の1以下になるもの)が存在することが挙げられています。
睡眠時無呼吸症候群の95%は閉塞性睡眠時無呼吸症候群が占めており、高血圧、虚血性心疾患、脳梗塞の発症要因になることがわかっています。
睡眠時無呼吸症候群の症状
主症状としては、日中の眠気、大きなイビキ、睡眠時の窒息感やあえぎ呼吸、夜間の頻尿、覚醒時の倦怠感、頭痛などが挙げられます。
ただし、夜間の症状等については、本人が自覚していることが少ないので、ご家族や周りの方の注意が必要となります。
睡眠時無呼吸症候群の原因
上気道(空気の通り道)が閉塞することにより起こります。
閉塞の原因:肥満、脂肪が多く短い首、舌が大きい、あごが小さいなど
危険度セルフチェック
危険度チェック : 睡眠呼吸障害
- 1.座って読書をしているときに眠くなることは?
- 2.テレビを見ているときに眠くなることは?
- 3.人が大勢いる場所(会議の席や劇場/映画館など)や、じっと座っているときに眠くなることは?
- 4.他人が運転する車に、休憩なしで1時間ほど乗っているときに眠くなることは?
- 5.午後、横になって休憩しているときに眠くなることは?
- 6.座って人と話をしているときに眠くなることは?
- 7.昼食後(飲酒していない場合)、静かに座っているときに眠くなることは?
- 8.自分で車を運転中に、交通渋滞などで2,3分停車しているときに眠くなることは?
不調が続くようなら医師に相談することをお勧めします。
比較的軽度です。まずは睡眠トピックスでご自身の症状に近い話題を読むなどして不眠に対する理解を深めましょう。
できれば医師に相談することをお勧めします。
少し心配な状態です。できれば医師に相談することをお勧めします。
まずは自分の眠りをなるべく正確に記録することから始めてみて下さい。睡眠日誌にご自身の睡眠状態を記録しましょう。原因の特定や対処法を考えやすくなります。 まずは2週間程度記録してみましょう。受診時に医師に見せてください。
早急に医師に相談することをお勧めします。
多くの睡眠障害の状態が見受けられます。早急にお近くの医師に相談することをお勧めします。
事前に睡眠日誌にご自身の睡眠の状態を記録し、受診時に医師に見せていただくと原因の特定や対処法を考えやすくなります。まずは2週間程度記録してみましょう。