受験勉強やお仕事の夜勤、シフト勤務で昼と夜の生活が逆転したり、海外旅行や出張による時差ボケなど、ライフスタイルが大きく変わると、眠ろうとする機能が低下し、眠る機会が妨げられることがあります。そんな場合に生活を改善する方法をご紹介します。
ハードな交代勤務
わが国では5人に1人が何がしかの交代勤務に従事していると言われております。夜勤明けでふらふらなのに、横になって眼を閉じてもなかなか眠れない、という経験をされた方がいるかもしれませんね。確かに起きている時間が長いと眠りやすくなるはずなのですが、実はもうひとつ、体内のリズムというものが眠りやすさを決めているのです。このリズムにうまく乗らないと、スムーズに眠りにつくことができません。
夜勤のある看護師さんは、日勤のみの看護師さんに比べて、疲労度が高く心臓疾患にかかりやすい、との報告があります。これは恐らく、夜勤によって生活リズムが崩れやすくなり、それが心身の不調に繋がるため、と思われます。無理なく睡眠が取れる、体に負担が掛からないリズムを確保することは、健康に過ごすために欠かせないことなのです。
睡眠リズムを確立するために重要なこと
「光」をうまく利用する
1日が24時間であるのに対して、ヒトの体内時計は、約25時間でリズム(生体リズム)を刻みます。
このズレを修正する重要な同調因子が「光」です。強力な覚醒効果を持つ「光」を、うまく利用するのもそのひとつの手段です。明るい光を朝に浴びると体内のリズムは前進し、逆に夜に光を浴びると後退します。
夕方の運動はぐっすり眠るのに効果的、上手に入浴すれば熟眠感が高まるなど、自分なりに上手く使って良い睡眠に繋げられるようにしましょう。
交代勤務に従事する方々は、くれぐれも睡眠を重視し、そのために自分にあわせた規則正しい生活を送るように、工夫して頂きたいと思います。
症状が改善しない場合
専門の医療機関に相談しましょう
症状が改善しない場合やご自身のケースでは、どうすればいいかわからない場合は、専門の医師にご相談して適切な処置、治療を行ってください。
また、スイミンネットではご自身がどのタイプの不眠なのかをチェックすることができます。生活習慣を見直しても症状が改善しない方や睡眠障害の不安がある方は、専門の医師にご相談する前に一度チェックしてみてください。
あなたの不眠はどのタイプ?