ヒトという動物は、朝日を浴びて、昼間光を浴びて活動し、夜は暗い所で過ごし、規則的な食事をとるときに潜在能力が最も効率よく発揮されるという、気合と根性ではどうにも変えようのない脳の仕組みを持っているのです。この4点がよく眠るための基本、すなわち睡眠衛生の基本です。
夜になっても眠れない、あるいは昼間から眠いという方は、まずこの睡眠衛生の基本を、しっかりと確認していただきたいと思います。
日常生活において生体リズムを整える方法
寝不足を解消するためには、生活リズムを整えることが不可欠です。生体リズムを整えるコツをご紹介します。
生体リズムのズレを修正する朝の光
1日が24時間であるのに対して、ヒトの体内時計は、約25時間でリズム(生体リズム)を刻みます。
このズレを修正する重要な同調因子が「光」です。快眠のためには、朝はカーテンを開け放し部屋に朝日を入れましょう。生活リズムのズレを修正する第1歩です。
夜、就寝前には明るさを抑えましょう。また、パソコンや携帯電話は寝る前には使わないようにしましょう。画面が明るいのでそれを見ているだけで眠れなくなります。
規則正しい食事
規則正しい食事は、生体リズムを整える大切な要素です。特に朝食は朝寝坊したときに食べなかったり、時間がなくコーヒーだけですませたりしていませんか?
できる限りしっかり3食を同じリズムで、摂るように心がけてください。
規則正しい睡眠
休み前に夜更かししたり、平日眠れなかった分、休日に寝坊していつもより長く睡眠時間をとるなどした場合は、日中に著しい眠気を引き起こしたり、より一層生活リズムを崩す可能性があります。休日も普段と同じ時刻に就寝・起床するようにしましょう。多く眠りたい場合は、平日との差を1時間~2時間までにしましょう。
生活習慣を見直しても、症状が改善しない場合
専門の医療機関に相談しましょう
生活習慣を見直しても症状が改善しない場合は、睡眠不足以外の睡眠障害の可能性があります。専門の医師にご相談して適切な処置、治療を行ってください。
また、スイミンネットではご自身がどのタイプの不眠なのかをチェックすることができます。生活習慣を見直しても症状が改善しない方や睡眠障害の不安がある方は、専門の医師にご相談する前に一度チェックしてみてください。
あなたの不眠はどのタイプ?