年齢を重ねると若い頃のようには眠れなくなってきます。眠れないことで生活リズムが崩れて、いろいろな問題が起こってきます。高齢者は若い人に比べて、夜中に目が覚める中途覚醒や、朝早く目が覚める早朝覚醒といった人が多くいます。生活習慣を見直しましょう。高齢者が睡眠の質を改善する方法をご紹介します。
高齢者の不眠の主な要因
加齢に伴う生体リズムの変化
加齢に伴い生理機能が徐々に低下するため、必要とする睡眠時間が短くなると言われています。
例えば夜8時に寝て夜中の2時に目が覚めたとして、6時間は寝ているので、睡眠時間としては十分取れていると言えます。
睡眠自体が浅くなり、昼寝も増える傾向にあります。
トイレが近い
加齢に伴いトイレが近くなるため、夜中に目を覚ますことが多くなります。
足腰の痛みなど
足腰が弱り痛みが出やすくなります。また外出が減り、運動が少なくなり、不眠がちになる傾向があります。
薬の服用による不眠
加齢とともにお薬を服用することが多くなった場合、お薬に睡眠を妨げる成分が含まれているために、不眠が引き起こされる場合があります。その場合は、薬を処方してもらった医師へ相談することが必要です。
昼・夜のメリハリをつけよう
昼間、日光を浴び、日中の活動量を増やす
日中は外に出て太陽の光を浴び、日中の活動量を増やすことで昼と夜のメリハリがつきます。体を動かしたり人と会って話をするほうが心地よい疲れが得られ、自然と眠れるようになります。 また、昼寝は3時までに20~30分が適切。あまり長い時間の昼寝は、夜の睡眠に影響を及ぼします。
眠気がないのに早い時刻から床に入るのはやめる
夕食後はすぐに床に就かず、ご家族との団らんの時間や趣味の時間を過ごすなどして、遅めに就寝しましょう。早く寝るとそれだけ早く目が覚めてしまいます。もし、床の中にいて眠れないようなら一度床から出ましょう。
症状が改善しない場合
専門の医療機関に相談しましょう
寝つきが悪い・夜中に目が覚めてしまう・明け方に目が覚めやすいなど症状を医師に伝えて、適切なお薬を処方してもらいましょう。用法・用量を守って正しく服用すれば、快適な睡眠を手に入れることができます。