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睡眠トピックス

矢崎葉子 連載エッセイ 眠れぬ夜のあなたへ 10年来の不眠症に悪戦苦闘。「不眠な人々」の著者が語る、眠れないあなたへの処方薬。

Vol.2「眠れないワタシ、医者へ行く」

薬はこわい?

不眠症の対処療法としては薬物療法が一般的なようだ。睡眠薬や抗不安薬というと、中毒や依存性がつきまとったかつての危険なイメージの名残からか、やみくもに恐がるひとがいるが、現在、医師から処方されるのはかつての睡眠薬とは異なるベンゾジアゼピン系という薬が中心で、耐性や依存が生じにくく副作用も軽減された安全な薬といわれている。

この種の薬は鎮静・催眠作用、抗不安作用、筋弛緩作用、抗けいれん作用があって、その特性からあるものは睡眠薬として、あるものは抗不安薬として用いられる。そして、睡眠薬として使われる薬はその作用時間によって患者の不眠症状に合うものが選択される。私の場合、緊張を解くための抗不安薬と入眠障害に適した睡眠薬の両方が処方された。

私には薬に対する不安は全くなかった。
しかし、否定的な思いがない代わりにそれとは正反対の、いわば薬に対する過剰な期待-たとえば、英語で熟睡のことを「Sleep like a log」というが、私は医者通いと投薬によってたちまち、ログ=丸太のようにごろんと転がり快眠できると半ば信じているようなところがあった。なのに、最初に出された薬を飲んでも結果はあまり眠れずじまいだった。

効かないと医師に訴え、薬を変えてもらったら今度は眠りすぎ、倦怠感やふらつきなどの副作用にも悩まされる。再び薬を変えてもらうと、また思いどおり眠れなくなり焦りだけがつのっていく。
巷には「快眠」「安眠」に関する情報が溢れ返っているが、せっかちでこだわりの強い私の性分はとどまることを知らず、薬の効き具合に一喜一憂するというあらぬ方向へ向かってしまったのだった。

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[医療監修]
滋賀医科大学 名誉教授 山田 尚登 先生

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