メニュー

スイミンネットはすこやかな眠りのための情報を
「田辺三菱製薬株式会社」が提供するWEBサイトです。

睡眠トピックス

矢崎葉子 連載エッセイ 眠れぬ夜のあなたへ 10年来の不眠症に悪戦苦闘。「不眠な人々」の著者が語る、眠れないあなたへの処方薬。

Vol.2「眠れないワタシ、医者へ行く」

「医者に行かずに8年が経った理由

布団に入っても延々と眠れず、うとうとしかけるのは夜が明ける頃。そして3,4時間の浅い眠りのあと目が覚める。不眠を感じて8年余り、「世の中に寝るほど楽はなかりけり」の境地から見放された私はなんとかしなければと「快眠」と名がつく本を貪り読んだり、あちこちのリラクセーション施設を訪ね歩いたりした。
しかし、目立った効果は得られず、慢性化した睡眠不足は次第に昼間の生活を蝕んでいった。

当時の私は肩こりやめまい、吐き気や頭痛などが繰り返される日々のなかで、気休め半分、バッグのなかにさまざまな市販薬を入れて持ち歩くようになり、そんな私のことを友人たちは「歩く保健室」と呼んだ。

不眠を自覚しながら8年も医者に行かなかったのにはいくつか理由がある。眠れない自分を認めたくなかったこと、いつか治るのではないかと思ったこと、そして昼夜逆転という安眠に大敵な生活を続けてきたフリーランス稼業ゆえ、医者はちょっとばかり敷居が高かったこと。

あとになってそのどれもが的外れだったことを痛感するが、もし、読者の方々のなかに不眠に悩みながら似たような理由で医師の受診をためらっているひとがいるとしたら、「ものは試しに」ぐらいの気楽さで医者に行ってみてはどうだろう。不眠の治療は心療内科や精神科、神経科で行われるほか、最近では「睡眠外来」などの専門外来もあり、インターネットの普及で病院や医院の情報は以前より格段に手に入れやすくなっている。

そういえば、数年前、フランスの民間企業が日本を含む10カ国を対象に行った睡眠調査で、不眠解消の対処法を尋ねたところ、「医師を受診する」と答えた割合は10カ国中、日本が最下位だったそうだ。

1
2
3
4
[医療監修]
滋賀医科大学 名誉教授 山田 尚登 先生

睡眠トピックス

TOPICS

  • スイミン資料集 睡眠に関する資料をダウンロード
  • 睡眠用語辞典
  • あなたの不眠はどのタイプ?診断してみる
  • 日本睡眠学会