
夜更かししていて、つい高カロリーの夜食をとってしまったことはありませんか。
また、睡眠不足の日に、甘いものが無性に食べたくなったことはありませんか。
食べたあとは、眠気も強くなりがちです。
この背景には、「ホルモン」「脳の反応」「血糖変動」の3つのしくみが関わっています。
まず、睡眠不足になると食欲を高めるホルモンであるグレリンの分泌が増え、満腹感をもたらすレプチンの分泌が減少します。
若年男性を対象にした研究では、4時間睡眠を2日間続けただけでも空腹感が増し、高カロリー食をより強く欲することが示されています1)。
さらに、睡眠不足は脳の報酬系、とくに扁桃体の反応性を高め、食べ物の魅力度を過大評価しやすくなることが報告されています2)。
つまり、“おいしそうに見えてがまんができない” 状態が生じやすくなるのです。
高糖質の食事を短時間にとると血糖値が急上昇しやすくなり、その後インスリンによって急降下します。
この「血糖の乱高下」は眠気の大きな原因です。
日本人を対象にした研究でも、高炭水化物食の後には食後の眠気が強まることが示されています3)。
睡眠不足の脳はエネルギー効率が低下していることもあって、血糖変動の影響を受けやすくなります4)。
その結果、寝不足 → 食べ過ぎ → 血糖急上昇 → インスリン分泌 → 血糖急降下 → 強い眠気へとつながります。
高血糖や肥満などの生活習慣病の予防や症状の改善のためにも、日頃から十分な睡眠を心がけましょう。
- 1)
- Spiegel K et al. Ann Intern Med. 2004: 141(11): 846-50
- 2)
- Greer SM et al. Nat Commun. 2013: 4: 2259
- 3)
- Sakai N et al. Food Sci Technol Res. 2023: 29(6): 521-32
- 4)
- Kaneda H et al. Nutrients. 2025: 17(20): 3217














