睡眠トピックス

ヤマネ先生の眠れる森の診療所 森の動物たちは様々な眠りの悩みを抱えています。眠りのエキスパートである頼れるヤマネ先生がそんな動物たち悩みにお答えします。

監修:滋賀医科大学 名誉教授
山田尚登先生

「森のタヌキさんの悩み」編~Part.2~

良い睡眠は、生活習慣から!!
夫が健康診断で糖尿病の疑いを指摘されたタヌキさん。糖尿病は生活習慣病といわれるので、睡眠とも関係があるのかもしれないと思い、相談にやってきました。
そんなタヌキさんにヤマネ先生は短時間睡眠が及ぼす影響について分かりやすく教えてくれます。

ヤマネ先生「私は、冬の間ずっと眠り続けることができます。つまり、眠ることにかけてはエキスパート!
森の動物たちの睡眠の相談相手になっています。」

ヤマネ先生「おやおや、今日は久しぶりにタヌキさんがやってきますね。
子どもの受験が大丈夫か心配で寝付けなかったそうですが、その後無事に合格して不眠の悩みもなくなったと聞いていました。今日は一体どうしたんでしょうか?」

「森のタヌキさんの悩み」編
~Part.2~

タヌキさん「ヤマネ先生こんにちは。」

ヤマネ先生「こんにちは、タヌキさん。お子さんは無事合格を果たし、受験の悩みは解決したと聞いていましたが、今日はどうしましたか?」

タヌキさん「おかげさまで子供が合格したら心の重荷がとれ、以前のようによく眠れるようになりました。でも、今度は夫が健康診断で糖尿病の疑いを指摘されて、ちょっと心配なんです。」

ヤマネ先生「そうですか。だんなさんは確か会社員でしたよね。それは気をつけないといけませんね。」

タヌキさん「糖尿病は生活習慣病と言われるので、もしかしたら睡眠とも関係があるかもしれないと思い、今日はヤマネ先生に話を聞きに来ました。」

ヤマネ先生「実はタヌキさんのいうとおりなんですね。糖尿病と睡眠は深い関係があるのです。」

タヌキさん「やっぱりそうですか。主人は仕事と付き合いで忙しくて…。お酒を飲んでから帰宅するので寝る時間は遅く、朝は暗い時間に起きて通勤しています。
もう何年も私より睡眠時間が少ないんです。それに、週末は疲れがたまっているのか家でゴロゴロしてばかりで、運動不足にもなっているようです。」

<短時間睡眠による体質の変化>

食欲を促すグレリンが増加・食欲を抑制するレプチンが減少

食欲増進で摂取カロリー増加

血糖値を上げるコルチゾールとノルアドレナリンが増加

高血糖

ヤマネ先生「睡眠時間が短いと糖尿病になりやすい体質になります。食欲を促すグレリンの分泌が増えるとともに食欲を抑制しエネルギー消費を促すレプチンの分泌が減り、食べ過ぎによる高血糖になりやすくなります。さらに血糖値を上げるコルチゾールやノルアドレナリンも増えてしまいます。」

タヌキさん「実際に睡眠不足の人に糖尿病は多いのですか?」

ヤマネ先生「睡眠時間が5時間以下の人は、糖尿病のリスクが高くなります。反対に睡眠時間は長すぎても良くないことが知られています。食事や運動だけでなく、規則正しい生活リズムと適度な睡眠時間が大事です。

タヌキさん「わかりました。毎日は難しいかもしれませんが、2日に1日ぐらいは夫婦一緒に外で運動をするように心がけます。
夫には仕事の後の付き合いはほどほどにして早く帰宅し、睡眠を十分取ってもらうようにお願いしてみます。睡眠の乱れも糖尿病の原因なることをよく話しておきますね。」

ヤマネ先生「コルチゾールやノルアドレナリンはストレスホルモンとも呼ばれ、ストレスが原因で増加します。ご主人にストレスがたまらないように家では優しくしてあげて下さいね。

「森のタヌキさんの悩み」編 ~Part.2~ おしまい

当サイトはシマンテックSSLサーバ証明書(旧ベリサイン)を取得しています。

ページの先頭へ戻る